2020S 期末演習 3
2020-07-09
前回の最後に時間がなくなった「BやJの違反の終了時期等」について、前回のページに書き足しています。したがって、7月9日は、それにはあまり時間を使わないことにします。
前回の文章作成練習について、「よい解答例」「少し直すとよくなる解答例」を掲げています。(前回のページの末尾)
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令和元年司法試験「経済法」第2問(企業結合)のみ
第1問(入札談合)は7月6日
問題
出題趣旨
採点実感
令和2年度企業結合事例集については、公正取引2020年9月号(9月20日頃刊行予定)に解説を書く予定なので、必要に応じ、そちらをご覧ください。
言及するかもしれない事例
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第2問
15条1項1号
針甲とそれ以外
針甲に関する水平型企業結合
市場画定
需要者を国内医療機関とする針甲の市場
針乙との代替性
販売承認制度等
世界市場について
価格が同一・連動の関係等の記載なし
むしろ、販売承認制度等
参考:HHIについて
競争を実質的に制限することとなる
懸念される行動が起こりやすくなるか否か
価格の同一化・連動化
(合併なので必ず起こる)
懸念される行動が起これば弊害が起こるか否か
(単独行動と協調的行動はまとめて論ずれば問題ない・・出題趣旨・採点実感は少し違うことを書いているが・・単独行動の要素ばかりを書けば、足りないことは確か。)
内発的牽制力
(合併であり一体化するので出てこない。)
他の供給者による牽制力
現在の市場の状況
Aが45%、Xが30%、Yが25% → 企業結合後は、Y55%、A45%となる。
集中度が高く、協調的行動が起こりやすい。
既存事業者の供給余力
Aには供給余力がない。
世界シェアが大きくなく国外分を振り向ける余裕がない。
受託生産をできる第三者が現時点で見当たらない。
輸入
国外製造販売業者の参入困難。
参入
新規参入には新規の価値が必要であるがその開発には一定の期間や投資を必要とする。
需要者による牽制力
需要者における使い慣れがあり、価格の安さが必ずしも重要とされない。したがって、供給者の側での協調的行動も起こりやすい。
正当化理由
(これに関する記述なし)
問題解消措置の位置付け
問題解消措置がもたらす問題
販売業者Mに、25%分の製造・販売を譲渡
構造的措置が原則。
能力・インセンティブ
あり得る疑問、おかしな点
ビジネス的に意味ある?
垂直?
針甲と点滴チューブ丙の組合せ供給の懸念
針甲の競争者の排除(点滴チューブ丙が主たる商品役務)
点滴チューブ丙の排除(針甲が主たる商品役務)
以上2点とも、市場シェアが25%・15%で、競争状況も活発なので、問題は生じない。